2005年12月30日

vol.15 スティーヴィー・ワンダーとハービー・ハンコック

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☆『(和声感として・・・)

   独特なものがあるんじゃないですか、ハンコックはハ
   ンコックで。

  (自分と共通するものは?)

                多少ね』      

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 「坂本龍一・音楽史」(1993年/太田出版)より。 



●少し前に出た、ハービー・ハンコックの最新作「ポシビリ
 ティーズ」を聴いてみた。

  http://tinyurl.com/dc6s8


 これはハンコックと、スティングやクリスティーナ・アギ
 レラなど多数のボーカリストとのコラボレーション作品だ。


 収録曲はカヴァーが中心なのだが、スティーヴィー・ワン
 ダーの

 「アイ・ジャスト・コールド・トゥ・セイ・アイ・ラヴ・ユー」

 をやっていて、これが印象的だった。


 スティーヴィー・ワンダーといえば「迷信」「サンシャイ
 ン」などの名曲で知られており、

 『ビートルズを超える、

      ポップ・ミュージック界における最大の才能』
                
                     (渋谷陽一)

 という評価もあるくらいの人なのだが、僕にとっては一連
 のヒット曲よりも、あまり有名ではない曲に多く見られる
 半音階を多用した、

 ジョビンや教授にも通じるところのある繊細なコードワー
 クが最大の魅力だ。


 ハンコックによるヴァージョンも、原曲の少しのどか過ぎ
 て僕的には凡庸に感じてしまうコード進行が、微妙な転調
 を効果的に使ってリハーモナイズされた姿に変貌しており、
 刺激的でなかなか聴きごたえのある仕上がりになっている。




 教授は、印象としてはポップミュージック作品を取り上げ
 ることに対してあまり積極的でないようだが、

 ハンコックのアルバムを聴いてみて、ポップスに限らずこ
 ういう超有名曲を教授流に大胆に解釈した作品集、という
 のを聴いてみたいと僕は思った。




 ジョビンの曲以上に、教授との作風に落差のあるものを取
 り上げれば、その分さらに濃厚な教授色が出てきそうで、

 ファンならばかなり楽しめるものになるような気がするの
 だけれど、どうだろう。


                    <文中敬称略>



 「ポシビリティーズ」/ハービー・ハンコック
 
  (国内盤)     http://tinyurl.com/dc6s8
  (試聴つき輸入盤) http://tinyurl.com/dqq9p


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●あとがき

♪こんにちは、吉村でございます。


 というわけで、年内最終の発行になります。


 以前からの方も最近からの方も、本当にご購読
 ありがとうございました♪


 また来年も、教授のいろいろな側面を
 ご紹介していきたいと思っています。


 みなさんもよいお年をお迎えくださいね!


 それではまた〜
posted by ヨシムラ タケヒロ at 23:43 | Comment(2) | 坂本龍一を考える。-メルマガ・バックナンバー
この記事へのコメント
吉村さんど〜もです、ハンコックの初期のムーグとかクラビネットの艶っぽい臭う感じ?がまたまた初期のスティービーワンダーにも感じたな〜なんて感じながら読みました(^_^;教授のアレンジした曲のなかで、カラヤンのドン カルロをアレンジした曲があって、原曲しらなかったので、カッコイイなぁ〜って改めて教授の才能にしたを巻いた。alvanotoとやったinsenもよかったです、こんなアルバムがチャートに普通に入れば日本も変わるかな?なんて遠〜い夢の話しかな?、もっと自分もがんばらねばと思います、来年も楽しみにしてます、いろいろ助けられた気がしました、良いお年よ!
Posted by Q at 2005年12月31日 01:18
♪Qさん
どもども〜。そーなんすよね、なぜか最近ヘッドハンターズ以前のハンコックとか聴いてます(^^
ドンカルロ面白そうですね、要チェックです。
ぼくもalvaのinsenの感じでアルバム一枚聴きたいなと思いました。
教授も彼からはかなりヒントをもらったようですね。

Qさんの作品で日本を変えてくださいよー(^o^)
本当にQさんには感謝、感謝です!どうもありがとうございました☆
どうぞよいお年を〜
Posted by 吉村たけひろ at 2005年12月31日 17:33
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