2006年08月08日

vol.24 HAS

━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━
  
☆『運動量はM2Sの方が遥かに多いんだけど、なぜかものすごい疲
  れた。

  本来ならば、もっと楽しく気軽にやってよかったはずなのに
  やっぱり集中度が違うのかもしれない』

━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━


 
 『HAS/HAS HUMAN AUDIO SPONGE Live in Barcelona-Tokyo』
  インタビュー/2006年)より(大意抽出)。

   詳細→ http://tinyurl.com/cw982
 


●ヒューマン・オーディオ・スポンジ(以下HAS)のDVDおよびラ
 イブに対する評価は僕の知る限り、演奏部分の不足で見栄えが
 しないなど、
 
 熱心なファンを除いてメディア上では批判的なものもけっこう
 多かったように思う(また、それと同時に本当に彼らには『信
 者』が多いのだな、ということも痛感した)。



 僕もこれに関しては、基本的には批判派と同意見で、サウンド
 はともかく、映像作品としては正直なところあまり面白みがあ
 るものではなかった。



 しかし、僕が問題にしたいのはなぜ彼らがこういう内容のライ
 ブをするのか、彼らにとってライブとは一体何なのか、という
 ことだ。


 もっと生演奏を増やせば好反応が得られることくらい、彼らに
 も充分わかっていると思う。


 期待や予想をはぐらかすというのはYMO時代からの常套手段だけ
 れど、それとも何か違うような気がする。



 教授のライブからずっと感じていたこの疑問の答えがHASのDVD
 を見てようやく解けた。



 もちろん、これはあくまでも僕個人の受け手としての仮説でし
 かないのだが、

 つまり彼らにとってライブは「パフォーマンス」ではない、
 ということだ。


 彼らにとってライブ会場は「実験室」なのだ。


 アルバムとは、その時点での彼らにとって最も興味のある事柄
 について「研究室」というスタジオで作り上げた「研究論文」
 であり(HASとしてのアルバムは無いけれど)、

 ライブとは、その「公開実験」の場、音楽と観客との「化学反
 応」の起こり方を直接試してみる所。


 つまり音楽も我々観客も「実験材料」に過ぎない、ということ
 だ。



 だから、そこには「求められるものを提供する」といった、い
 わゆるエンターテイメント的な「観客の視点」は存在しない。



 彼らのライブに一般的なライブのカタルシスを求めるのは筋違
 いなのだ。



 そして、「実験」であるから、その内容は変化していく。


 実際には、SONORというイベントの性格や単に会場の事情などに
 よるものかもしれないが、ドラムキットの導入など、微妙に内
 容の違う2枚のDVDを見てそれを強く感じた。



 彼らのライブが「完成」することは永遠にないのかもしれない。


 これからも「公開実験」は続いていくのだろう。


 アートはやはり「実験」なのだ。



 『HAS/HAS HUMAN AUDIO SPONGE Live in Barcelona-Tokyo』
  インタビュー/2006年)より。

   詳細→ http://tinyurl.com/cw982
 



--------------------------------------------------------------

●あとがき

♪こんにちは、吉村でございますー。


 それにしても、暑いっすね(-o-;)
 

 幸宏さん、フアナ・モリーナと共演しましたね。

 細野さんのソロと並んで、今後の展開がとても楽しみです。


 教授はどう動くか?


 「insen」ツアーの後が注目ですねー。


 それではまた〜




●ストップ六ヶ所 
   http://www.stop-rokkasho.org/

●坂本龍一最新ニュース
   https://www.sitesakamoto.com/newsletter/

●坂本龍一オフィシャルサイト
   http://www.sitesakamoto.com/




posted by ヨシムラ タケヒロ at 12:14 | Comment(2) | 坂本龍一を考える。-メルマガ・バックナンバー
この記事へのコメント
吉村さんどー(長音記号1)もですわーい(嬉しい顔)ラップトップのライブにしてはアンダーワールドやケミカルブラザーとかついくらべちゃうとやはり、プレイヤーだなぁーとついつい思ってしまいます。そしていつも楽しみなのがアレンジ!自分の中で引っ掛からなかった曲が格好よくなったりします。いずれ見れなくなるでしょうから、またやってほしいですけど。更新たのしみにしてますexclamation×2
Posted by Q at 2006年08月31日 23:33
♪Qさん
どーもです〜(^o^)
そうですね、ホントは3人並んでるだけでもう、何もいりませんね(^ ^;
自分はラップトップライブが苦手かも?とも思ったりもしています。
でも、幸宏さんも仰ってましたが、あのお年でこういうサウンドができるということに僕も本当に感動しました。
なんとなく、また見れそうな感じもありますね(^^
Posted by 吉村たけひろ at 2006年09月01日 20:13
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。